伊豆大島の視察報告をお伝えします。伊豆大島は周囲約52kmと伊豆七島の中でも大きな島で高速艇が複数就航しており東京から1時間45分熱海から1時間で行ける伊豆七島の中でもつとも近く気軽に行ける島のひとつです。東伊豆IOP(伊豆海洋公園)からも大島が見える位置にありながら太平洋の深いブールとエントリーした場所から砂地・ガレ場・ゴロタ・棚上・深場とざまざまな環境に住む水中生物を観察する事が出来ます。今回は伊豆大島で代表的なポイントの「秋の浜」「野田浜」を潜ってきました。火山地質の地形から豪快な地形が広がり黒潮の恵みによる伊豆半島とはまた変わった水中生態を見る事が出来ました。お世話になった現地サービス大島バーディです。三宅島のツアー時よりお世話になっていた大島バーディの川口さんにお願いしました。普通種はもちろん数mmレア物からハゼ、エビカニ、ウミウシと生態に非常に詳しく熱血ガイディングがとても印象的です。


1日目は大島を代表するビーチポイント「秋の浜」へ潜りに行きました。エントリ−してまず透明度のいい大島ブルーにビックリしました。25mぐらいは軽くみえてましたよ。そんな中エントリー口のそばでツユベラの幼魚をGET!白と赤のストライプがめっちゃ可愛かったです。大きくなると全然違うカラーリングなるんですよ。ゆらゆら泳ぐ姿はなんとも言えません。その後少し動いてオレンジ色のハナタツ(タツノオトシゴの仲間)伊豆半島や七島では多い種で現在はタツノオトシゴと種別されは少し前はタツノオトシゴと呼んでいたのですが今はほとんどがハナタツだそうです。鮮やかなオレンジ色とクリっとした瞳が可愛いですね。
ツユベラ幼魚
オレンジハナタツ

その後水面近くのアオリイカの群れを見ながらガレ場の方へ移動透明度が良くブルーと透通ったアオリイカがとてもにキレイでしたガレ場の見所はやっぱりジョーフィッシュです。大きな瞳と巣穴から出たり入ったりする姿はやっぱアイドルですね。ジョーのそばを真っ赤なアカオビコテグリがちょこまかよってきてアイドルはジョーだけじゃないよとアピールしてくれます。(佐渡島にもジョーフィッシュがいるのですがやっぱり環境はガレ場でアカオビコテグリが側で見れます。)
ジョーフィッシュ
アカオビコテグリ

ジョー達に別れを告げ砂地へ向かいました。砂地にはハゼ達が遊んでいます。写真には抑えれなかったのですがネジリンボウ・ヒレナガネジリンボウ・ヤシャハゼ・ホタテツノハゼなどのアイドルハゼが見れるようです。水温が20℃とこの日は安定してたのですがこの週は冷たい潮が入りちょっと敏感になってたようです。砂地にはウミウシも多いです。カンナツノザヤウミウシ(ピカチュウのタイガースバージョン)やニシキウミウシなど探せばバンバン出てきます。写真は赤色のストライプと水色の水玉がきれいなクビアカハゼとウミウシの中では大きなニシキウミウシです。
クビアカハゼ
ニシキウミウシ

深度を浅くとりクマノミとミツボシクロスズメ、イソギンチャクの群生エリアを観察「やっぱいつ見てもクマノミは可愛いい!」とバシバシ撮っているとコールサイン岩の間のミヤケテグリを見せてもらいました。こちらも赤色がとてもキレイな魚で大きな目が特徴的です。ピョンピョン動き回るのでその仕草も見ものですよ!
クマノミ
ミヤケテグリ

帰り道に寄った落ち込みの上にはカミソリウオのペアがいました。ダークブラウンの渋いヤツとファイヤーレッドの熱いヤツ!!激アツ!!大島パワ−炸裂−!!次に何が出てくるかのドキドキ感とこの後フィルム足りるかな−の気持ちを抑えながらバシバシ行っちゃいました。ゆらゆら動いてタイミングを上手く合わせたつもりでしたが・・・あっち向いてましたね。写真て深いですね(笑)
カミソリウオ ペア
カミソリウオ(ファイヤ−レッド)

思ったとおりこのままエキジットかと思いきや出て来る出て来るベニイザイリーにオルトマン!!じっとさかさまになり岩につかまっていました。目と半開きの口が可愛いよね。オルトマンムギワラエビはスパイダーマンのように手足を使ってカラマツも上を優雅に歩いていました。こいつらを見ると海って不思議だなーと考えさせらるよね。
ベニイザリ
オルトマンムギワラエビ

とどめはキンチャクガニ(チアリーダー)はさみの先にイソギンチャクを挟み持ちマジでチアリーダーの様に応援しているように見えます。本当にダイバーを応援してるんですよ!(笑)しかもこの固体は抱卵中!!!卵をお腹の中心に置き大事に抱え込んでいました。キンチャクガニだけでも感動物なのに卵まで見れるなんてすげー大感動の瞬間です。皆さんに一つでも思い出に残る水中生物の生態を見せるガイドしたいですね。自然界の水中世界をライブで楽しめるのはダイバーの特権ですからね。それにしても恐るべし伊豆大島!秋の浜!興奮と感動の伊豆大島一本目でした。川口さんありがとー!!
キンチャクガニ抱卵

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